考えたくない…けれど何があっても愛犬を守れる存在でいられるよう備えましょう!
認知症の症状と問題
認知症になると「吠えが止まない」「グルグルと歩行を続ける」など様々な症状が現れます。そのため、トリミングテーブルでの作業ができずサロンに断られる可能性がでてきます。
また認知症に限らずシニア期には
・目が見えなくなる ・耳が遠くなる
・足腰が弱る ・できていたことができなくなる
など加齢に伴う変化も現れてきます。
認知症にならずとも、こうした変化の中でのトリミングは「目が見えない状態で高い場所で作業が行われる」「急に触れられて驚く」「長時間立っているのが辛い」等々、若い時に比べて愛犬の負担が増大します。
こうなった時に、愛犬を清潔で健やかに保つためのケアが自宅で不自由なくできるように、愛犬と飼い主さん、お互いが備えておくと、とても穏やかにシニア期を過ごすことができます。
愛犬が元気なうちに備える
レーニングはお互いに負担が大きくなります。そのため愛犬が若くて健康な時期からグルーミングトレーニングをしてあげることがポイントです。
シニア期のケア
シニア期に必要なケアには、実は犬たちが苦手な「先端」に触れるケアがたくさんあります。
代表的なケアに「おむつ」がありますが、尻尾やお尻まわりに触れられることが苦手な子は少なくありません。
また目元や食事のお世話とともに必要が出てくる「お顔周りのケア」も苦手な子が多いです。歯磨きトレーニングなどでお口周りやお顔に触れてもストレスにならないトレーニングをしてあげると良いでしょう。
さらにお散歩が難しくなると爪も伸びやすくなります。「爪切り」は手先足先を「ぎゅー」っと握ったり爪を摘んだりなどのトレーニングを行い、最終的には自宅で爪のケアができると愛犬の不安を軽減できます。
シニア期は愛犬の弱った身体に触れたり、辛い鳴き声を聞くこともあるでしょう。その時に「怖くて触れない」とならないように、愛犬を励ましながら愛情たっぷりにケアできるように、日頃から愛犬の身体に触れ、力加減や可動域などを把握して愛犬と備えましょう。
一般社団法人ドッグケアリスト協会 Lavo Dog 代表
ドッググルーマーとトレーナーを経て、犬たちの「こころ」と「からだ」の健康を保ち、一生涯穏やかにケアを行ってあげる為には飼い主さまによるホームケアが何より重要と考え、愛犬ケアリスト(愛犬のホームケアが行える飼い主さま)の育成を行っています。