こんにちは。店長の久保です。
目に見える症状が長く続くにも関わらず、なかなか改善しない問題の1つに皮膚疾患があります。
ペット保険アニコム損保によると、保険適用数の約40% が皮膚疾患(皮膚・耳)なのです。私たちフードメーカーから見ても、この大きな要因の1つが「毎日の食事」であることは間違いのない事実です。
粗悪な原料を使い、製造効率を追求した加工法で作り続けられた低価格フード…。その弊害を大切な家族であるペットたちが受けているのです。
「常在菌」がカギになる!
原因追及は重要ですが、まずは「痒み・赤み」という目先の問題を解決してあげる方が必要性が高いと思います。
対処療法は必要ですが、長期的な使用はそのリスクが心配です。より自然に安全に解決へと導く方法の一つとして、今大きく期待されているのが「常在菌」です。
今までの対処療法でのアプローチは、炎症や痒みを抑えるための抗炎症や除菌・殺菌などで、共存してきた常在菌の「再生力」や「生命力」を無視し続けてきたのかもしれません。
「常在菌が喜ぶことを増やすと健康への道が開ける」と教えてくれたのは、獣医師の川野浩志先生です。皮膚専門医として、数多くの犬猫と向き合ってきた答えの一つが、「常在菌の乱れを整える」ことにありました。(詳細は本誌P8をご覧ください)
近年、「腸内の常在菌(腸内フローラ)」が脚光を浴びていますが、抗炎症や除菌・殺菌が主流の皮膚疾患の分野で「表皮の常在菌」は盲点だったかもしれません。
腸内の常在菌を整えることは、弊社のフードの重要なコンセプトの一つですが、皮膚の常在菌を整えることで、多くの人や動物たちがより安全に快方へと向かう可能性があるなら、実践しない手はありません。
一歩先ゆく治療
今はまだ非常識かもしれませんが、生命は神秘に満ちており、科学や医学では分からないことはたくさんあります。命とまっすぐに向き合い、先端を切り開こうとしている専門家の方々と力を合わせ、飼い主さまとその家族(犬・猫)のお役に立てることを、今後もご提案していきたいと考えております。
ぜひご期待ください。
ペットスタンス 店長
ペット栄養管理士/愛玩動物飼養管理士1級/ペットフード販売士