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愛犬・愛猫の目のトラブル ~他動物と比べ発生率の高い犬の白内障など~

私たちにとって目はとても大切です。情報の80%は目から得られています。物の認識、光の認識、色の識別などさまざまな役割があり、目にトラブルがある場合は、生活がとても不便になります。また、「目は心の窓」「目は口ほどにものを言う」といわれるほど、感情が表れる部分です。
犬猫の場合も、目で行う「アイコンタクト」は大切なコミュニケーションの一つですから、目のトラブルは避けたいところです。
しかし犬は他の動物と比べても白内障の発生率が高いので注意が必要です。高齢犬に限った疾患ではなく、場合によっては若くても発症リスクがある疾患なので、普段から目のチェックを行うなど、予防や早期対策がとても大事になります。

目の構造と物を見る仕組み

目は前から、角膜、水晶体、硝子体。あとは3つの膜があります。1番内側の膜は網膜、真ん中の膜は脈絡膜、1番外の膜は強膜と言います。その他には視神経もあります。

犬猫の目は基本的な構造は人と同じですが、さらに瞬膜(第3のまぶた)とタペタム層(夜に目が光る部分)があります。
物が見える順路は人も犬猫も同じです。光が角膜を水晶体、硝子体を通して網膜のところに映し出され、その映像が視神経から脳に送られます。脳に届いて初めて「物を見る」ことができます。
この順路のトラブルや目の仕組みの中で異常が起これば目の病気になります。

白内障とは?

「白内障」とは水晶体の濁りで、水晶体内の組織内に存在するクリスタリンタンパクの異常変異による疾患です。その原因は酸化ストレスや老化などがあります。
特に犬は、酸化・糖化した食べ物の過大な摂取や、路面から近距離で反射される紫外線の強い影響などから、人よりも高い確率で白内障を発症すると言われています。
水晶体が濁ると光が通りにくくなります。ぼやけて見えたり、光が眩しくなったり、物が二重三重に見えたりします。視力がひどく低下するため、人では眼鏡を変えても役に立たないという方も多いです。

白内障の対策は、目薬と手術があります。人の場合は、濁った水晶体を取り除いて人工レンズを入れる手術で治療できますが、犬猫の場合は、目の大きさが種類ごとに違い、人の眼球よりも大きいので、水晶体の置換手術が非常に難しいとされています。また、術後の回復時まで安静が保てないということも、手術の難しさに繋がっています。

西洋医学における目の病気

目の病気は、まず酸化と糖化にあります。酸化は紫外線やストレス、化学物質などの影響や、加齢による活性酸素が細胞を傷つけることで障害を起こします。あとは糖化反応によりタンパク質の変性病変が起きるとされています。
また、「血行不良で目に必要な栄養物質を届けられない」「老廃物をうまく排泄できない」などにより、細胞機能が低下すると考えられています。

中医学の捉え方

中医学では、「目は五臓の精気を集めるところで、五臓すべてに関わりがある」と考えられています。
特に「肝と腎」は関連性が深く、「腎が親、肝は子」と親子で捉えられ、「肝で何か足りなくなると、腎から取る、腎は応援する」といった働きをすると言われています。
また、中医学では「肝は目に開竅する」と言われています。「竅(キョウ)」とは「穴」のことを意味し、目に病気がある場合は、目だけではなく、肝の機能に異常がないかを考えます。
さらに「目は気血水と関連性が深いところ」と言われていて、五行説における「肝腎脾」は、目の病気の発生、治療予防に特に関連性が深いと考えられています。

 

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