シニアのための食事ケア

人と同じように犬も猫も高齢になると新陳代謝がスローダウンし、消化吸収能力が落ちる反面、壊れて修復が必要な箇所が増えてきます。ですから「年寄りは粗食」という一般的な考えは逆効果である事が多く、実は食事からの栄養要求量はアップします。食欲や食べる量も減ってくるため、栄養価の高い食事が望まれます。

たんぱく質や水分、抗酸化物質をしっかりと

人では高齢者のたんぱく要求量は若い頃に比べて約3割増しといわれており、基本が肉食の犬猫ではさらに多いと考えられます。内臓機能やホルモン分泌をしっかり維持していくためにも、体が利用しやすい動物性の良質なたんぱく源をしっかり摂っていくことが大切です。また、できるだけ筋肉を落とさずに維持する事はシニアのQOL(生活の質)と寿命に大きく影響します。市販のシニアフードには低タンパクのものも多いため、フードは慎重に選びましょう。

また、高齢では脱水も気になります。水分は栄養素を体の隅々に届け、基本的な機能を維持するために重要です。ウェットフードを利用したり、ドライフードに骨スープや野菜ピューレなどを追加すると良いでしょう。ドライフードにスープをかけてしまうと歯につきやすくなるため、できれば別のお皿で与える事をお勧めします。
高齢期には体の慢性的な炎症や酸化も気になります。野菜や果物のビタミン・ミネラル、ポリフェノールなどの抗酸化物質や、オメガ3 系脂肪酸など体をサポートする栄養を積極的に取り入れましょう。

食欲アップの工夫

超高齢期になると、食べる量が減ってくるといった悩みが出てきます。嗅覚が落ちると食欲を感じづらくなりますので、温めてあげるなどの工夫で食欲アップを心がけ、できるだけ筋肉を落とさないようにしましょう。

おすすめの食事

① 温めた骨スープやペプチドスープを与える

・自然塩をひとつまみ加えると吸収がよくなります。
・骨についたお肉部分も与えましょう。
・関節部分のプルプルがおすすめ(手羽元や手羽先、豚軟骨など)。

②柔らかく煮た彩り野菜

・ブロッコリー、人参、かぼちゃ、さつまいも、キャベツ、白菜、パプリカなどを柔らかく煮て汁ごと与えましょう(自然塩をひとつまみ加える)。

③良質なたんぱく質をトッピング

・サバ・イワシ・サンマなどの水煮缶
・茹でた鳥豚牛の心臓(ハツ)と煮汁
・茹でた鳥豚牛の肝臓(レバー)と煮汁(※注)
※肝臓(レバー)はビタミンA中毒になるので与えすぎに注意しましょう。小型犬で1日に親指の先くらい(5g)が目安です。

 

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