最近はチワワ×トイプードルでチワプー、チワワ×ダックスでチワックスと呼ばれる子も増えてます。
それぞれの種類のいいとこどりをしたかわいい子たちばかりですが、見た目だけでなく性格もそれぞれの犬種の特性を持っています。チワプーの方は前回と今回を合わせて読んでいただけると「うちの子はどっちの血が強いのか」というのもわかって楽しいと思います。
チワワさんはメキシコ原産で1.5〜3㎏ がスタンダードサイズの小型犬です。小さな体と大きくてウルウルした丸い目が人の心をとらえて離しません。
そして、その特徴をチワワ本人が一番よく心得ています。
「体をフルフルと震わせるともれなく守ってもらえる」とか、「じっと見つめると何でもワガママを聞いてもらえる」ということをチワワさんは知っているのです。
自然と飼い主さまをほんろうしてしまう魔性のワンコで、ワガママなお姫様・王子様(女王様・殿様ではないところがポイント)なのです。物の見方や態度が斜め上から攻めてくる感じですが、それすら可愛くて許せちゃいますよね。
チワワさんはワガママより可愛らしさの方が勝ってしまうので、飼い主さまは「うちの子に嫌われたくない」という思いから、問題行動をしても強くしかることができないことが多く、「はなんさんから言い聞かせて欲しい」とご相談されることがあります。
そんなチワワさんと仲良くするポイントは、自らがチワワさんの下に位置することです。お姫様・王子様の忠実なしもべとなってワガママを聞いてあげると、チワワさんの良心が働いて「こんなによくしてくれるのなら、私も言うことを聞いてあげよう…かな」となります。
間違っても上から叱り飛ばしてはいけません。逆ギレされるのが関の山でしょう。
動物対話の視点では、どちらが上か下かというよりも「お互いが心地よく仲良くいられる」ということが考え方の中心にあります。愛しいチワワさんを目の前に、偉い・偉くないとか従わせる・従わせない云々なんてナンセンスです。
チワワさんは「自分の良さを存分に知り、その良さをしっかりと活かすことで、たくさんの人に愛されることができる」ということを教えてくれる素晴らしい先生です。もしかすると今の私たちに欠けている部分かもしれませんね。
人もワンちゃんもネコちゃんも、心地よい暮らしを…。
動物対話士® 一般社団法人動物対話協会代表理事。1匹のシーズー・3匹の猫と暮らす。2007年より人とペットのカウンセラーとして、業界トップクラスの延べ2万匹以上の動物たちの思いを伝え続ける。テレビ朝日、テレビ東京、韓国MBC放送、東京FM等にメディア出演の他、インターネットラジオにてレギュラー番組を持つ。書籍「うちの子きずなノート」は全国書店で好評販売中。